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事業会社でのCTOの求人で想定内と想定外

希望通りの事業会社のCTO

希望通りシステムが弱く店舗経営している事業会社に入社することが決まりました。

入社する会社は上場している会社なのでオファーを承諾する前から調べるだけ調べる事にしました

代表取締役が65歳で他の取締役は全員70歳以上
社長の持ち株割合は15%以上なので、ワンマン社長が予想されます。
今までサラリーマン社長の会社だったので、ワンマン社長とかってが違ってきますが、
ワンマン社長の方が決断が早いのではと思います。

やはり昭和からの会社なので、色々な改善できそうな点が出てくる出てくる

 

メールが社内からしか使えない

メールサーバーがオンプレミス内にあって、オフィスとそのオンプレミス内のメールサーバーがIP-VPNでつながっているのでプライベートLAN内からのアクセスとしてメールサーバーがアクセスできるという仕組み

社外にでてしまうとメールが見れない。。こういった環境は10くらい前の環境に近かったです。
今やリモートワークが当たり前になっているのに、メールでのしばりがあったとは驚きの一つです。

あとで自社ドメインで運用するemailサービスをどれくらい安くできるかという記事を書こうと思います。

今この状況はオンプレミス内のメールサービスなので、メールアドレス単位での費用はかからないですが、それに対応する社内エンジニアの工数は取られると思います。

 

コーポレートサイトがhttpのまま

コーポレートサイトがSSL証明書の対応しておらずhttpのまま。

10年ぐらい前ならまだしも今の令和の時点でhttpのコーポレートサイトは怪しまれる
可能性もあるので、httpsにすべきかと思います。
SEOでも何年か前にHTTPSを推奨してるぐらいなので、会社の信頼を上げたいのであればHTTPSにすべきかと思います。

 

チャットツールなしのコミュニケーション

チャットワーク・slackを使い始めてから久しくもう慣れてしまったのでむしろそれなしで、よく仕事ができるなぁという状態です。
確かにチャットツールはお金がかかるので、導入には躊躇しますが、社内のコミュニケーションが電話とメールになると、コミュニケーションのコストがだいぶかかります。
チャットツールに慣れて、それなしの現場で働けばなおさら効率の悪さが際立ちます。
電話の場合は相手方が何をやってるのか知ったこっちゃないっていうコミュニケーションになってしまいます。
かける相手が集中したくて作業しているのか、ミーティング中なのか、外出してたりしてて作業してたら作業効率はさがってしまいますし、お客様と話してたら印象は悪くなってしまいます。
かけてもいないことが多いので、折り返すのも効率が悪いです。
電話で聞かれても調べないとすぐに回答ができない場合も結局折り返して電話ってなり
じゃぁ、初めからメッセージで要件だけを書いてってなります。
メールの場合は社外のクライアントとかであればメールしかないと思いますが、社内のみのやりとりにEmailを使うと非効率極まりないです。
「○○チーム ○○さん、お疲れ様です。小松です。 ~~~ 以上です。」
をちょっとした返信でも必要なのが非効率で且つ面倒です。
それだけじゃなくて、チャットツールであれば間違えて別のクライアントに機密情報が入ってるメールを送信することもないので、セキュリティ的にもEmailでの運用はできる限りすくなくすべきかと思います。
Emailでのコミュニケーションが主流になっている場合はEmailの添付を開くことになんの抵抗もない人がほとんどだと思います。
社内で添付付きのEmailでのやりとりに慣れてしまって、ついSPAMや悪意のあるEmailからの添付を開いてしまいウイルスに感染する可能性が大幅に増えてしまいます。
チャットツールを使えばスマホからでも確認がしやすいので移動が多い人、リモートワークの人はそれなしでは働けないはずなのですが、まだまだ電話とメールに頼っています。

 

タイムカード

高校生の時によくタイムカードで打刻してたのを覚えてますが、社会人になってからタイムカードの打刻で勤怠管理している所は初めてです。

打刻の時刻を派遣スタッフがいちいち目視で見てエクセルに反映して給料計算しているという作業でもこの令和の今でもまかり通っているとの事です。

どんな高いSaaSを選んでもコスト削減と効率アップにつながることは間違いないかと思います。

 

BIツールが高い

何をどう分析するかにもよりけりですが、BIツールとかは無料からかなり高額のツールまで千差万別です。
また、ある人はAnalyticsを使い、またある人はGrafanaを使い、またある人はDataStudioを使いとそれの有料版になってしまえばその分お金もかかってきてしまいます。

従業員の共通認識も増やす意味でBIツールはできる限り少なく済ませる方が無難かと思います。

以前の職場でも数千万円かけてとある会社から購入して、構築したりしてましたが、結局なんの役にも立ってなかったので、月額コストがかかることもあり、廃棄することになりました。

SQLができない場合スタッフにRDBMSのデータを検索させたいという無料ツールでも結構あると思うので、のちに紹介していこうと思います。

 

SaaSやツールのコストが高い

社長がITを知らないことをいいことにBIツールにしても、ECサイトにしても、マーケティング広告にしても色々な業者がハイエナのごとくたかってきます。

寄ってくる数ある業者の中から勝ち得た業者がECサイトを売り込んできて年間数千万円という法外な料金で契約させられています。

 

グーグルマイビジネスを使用していない

店舗経営しているにも関わらずグーグルマイビジネスを利用していないとなると競合他社と比べてかなり厳しい戦いを強いられる事になるかと思います。

グーグルマイビジネスのコンテンツの最適化だけでいけばそこまで工数も取られないので、真っ先に行うべき事項だと思います。

 

ファイルサーバーが社内にある

ファイルサーバーもIP-VPN内に独自のサーバーを立てて運用しています。

SaaSを使うかどうかはデータ量との兼ね合いですが、ファイルサーバー内の整理ができてなくて容量が膨大になって立ち行かなくなるって事もあるあるかと思います。

これに関してはSaaS導入よりもデータ・ファイルの整理、方針決めの方が大事な気がしますね。

Google Spread Sheetを多用すればファイルサーバーの容量の削減できますし、SaaSの導入前にGoogle Spread Sheetで検討してみると結構お金払わなくてもできるもんだったりします。

 

ファックスとハンコ文化

プリンタの複合機が何台もあって、印刷して見せる、もしくは承認するという文化もできる限りペーパレスで業務を行えるようにしないと、全国の店舗となるとわりと頻繁に複合機が動かないって事になります。

修理や設定のコストがばかにならなくなります。

そのためにはクラウドサインなどのツールが必要になってきます。
承認が必要なワークフローのジョブカンを導入したときは幹部からそうとうな非難をされたそうです。
なぜなら幹部は高齢なので、新しいツールを使いたくない、使えないって事になりそうだからそうです。
それだけでなく、今まで承認していた幹部からすれば、契約書なりの紙を持ってきてもらい頭を下げて「お願いします」と目の前で言われて承認するとったフローだったところに威厳を見せることができました。
その承認する過程が一番の仕事の見せ所だった幹部からすれば、ツールの導入で顔も見合わせずワンクリックで済んでしまう事に不満を抱いてしまうのではと思います。

 

予約、問い合わせが電話がメイン

電話アプリを使えば電話機の分だけコスト削減にもつながります。
予約に関してもカレンダーアプリを使っていないので、ミーティングや会議室を取る時は電話やメールでいちいちメモして確認するしかない。

CRMも店舗経営であればLINEの問い合わせを使えばより多くの顧客を獲得もできますし、現に競合他社を含めた多くの会社がLINEを問い合わせや予約などに活用しています。

 

改善できる点はあるけれど

このように改善できる点は山のようにあり、むしろこのような状況でよく利益が出ているなぁと思うくらいです。
そこで、改善できる点を一つずつ最適化していけば、小さいことの積み重ねでより多くの利益をもたらせることができる「ゲームチェンジャー」になれると思い期待が大きく膨らんでいきました

しかし

そうなれないという大きな理由があることに気づきました。

 

変化が嫌い

ゲームチェンジャーという文字にチェンジャーという文字があります。
変化を促す人みたいな意味ですが、その組織自体がこの変化を許容できないと組織も変化できないし、自分自身もゲームチェンジャーになりえないです。

組織の幹部が高齢の場合、変化をとてつもなく嫌がります。そう
変化が嫌いなのです。
そうなると、何一つ運用の変化=改善ができなくなってしまいます。

その理由以外にも想定しきれなかった事があります。

 

いきなり信頼は勝ち取れない

今回、転職活動をしてCTOなどのシステムのトップというポジションを探していました
ほとんどの場合、既にシステムのトップは在籍済みでその直下でのポジションで社長直下ではなかったです。

入社したリサイクルショップはCTOのポジションで社長じきじきの面接だったので、これしかないと思いオファーを承諾しました。

しかし

考えてもみればわかったことかもしれませんが、社長からすればどれだけ実績が
あった人物でも「知らない人」になるわけです。
20代前半ならまだしも、60歳以上の人からするとこれまでも信頼を勝ち取ろうとしてきた人は多かったはずです。
そんな状況でたかだか1回あっただけの「知らない人」にCTOのポジションを任せて
会社の命運を託す経営ではあまりにもリスクが高すぎます。
なので、入社してから気づいたのですが、CTOのポジションとは名ばかりで結局複数人いる中の社長の取り巻きの一人でしかありません。
とは言え、そうなることはごく自然ではあり、そこから信頼を勝ち取っていけばいいだけの話ではあるのですが、ここまで裁量がないって事は大きな驚きの一つでした。

タイトルはどうであろうと、小さい仕事から少しずつ裁量の大きい仕事をもらえるように持っていくかがポイントになるかと思います。

 

結論

今回、転職活動を通してわかった結論は
ゲームチェンジャーになれるポジションなんて存在しない
という事。
採用する会社側からすれば、募集しているポジションで十分に発揮して
ゲームチェンジャーになれると方便でいえるかもしれないです。

でも少なくとも自分の一番の実績である赤字の会社を黒字にするぐらいの
大きな裁量をもったポジションは存在しない。

もしくは今の経歴では不可能という事を実感しました

 

じゃぁ、これからどうする?

それをもう一度考えなおす必要が出てきました。